言葉を変えれば、世界が変わる

詩人アンドレ・ブルトンが物乞いに「ある言葉」を

贈った話を知っていますか?

 

ブルトンがニューヨークに住んでいたとき、

いつも通る街角に黒メガネの物乞いがいて、

首から下げた札には

『私は目が見えません』と書いてありました。

 

彼の前には施し用のアルミのお椀がおいてあるのですが、

通行人はみんな素通り、お椀にはコインはいつもほとんど入っていません。

 

ある日、ブルトンはその下げ札の言葉を変えてみてはどうか、と話しかけました。

物乞いは「旦那のご随意に」と答えました。

ブルトンは新しい言葉を書きました。

 

それからというもの、お碗にコインの雨が降り注ぎ、

通行人たちは同情の言葉をかけていくようになりました。

その下げ札にはこう書いてあったのです。

 

『春はまもなくやってきます。でも、私はそれを見ることが出来ません。』

 

言葉が少し変わるだけで、人々の物乞いに対する見方が変わったのです。

「私は目が見えません」は事実を書いてあるだけで心に響かない。

でも「春の景色を見ることが出来ない」となると、

通行人が「目が見えないこと」をより具体的に想像することができ、

同情心が芽生えやすくなるのです。

 

事実は何も変わらないけれど、伝える言葉を変えるだけで、

変化が訪れることがあるのです。

 

その変化は、あなただけに留まらず、

商品、お店、会社、国、社会だって変わる可能性も秘めています。

 

そんな言葉をどうやって見つければよいのでしょうか。

自分の体験から得た発見を具体的に語る

 

いやいや、私はそんな大した経験をしたことないし、

と思われる方が多いでしょう。

 

特別な体験ではなく、日常の経験を視点を変えて、

言葉にしてみてください。

誰かに話してみてください。書いてみてください。

日常の誰もが経験することなので、

共感を得ることも、別の視点を得ることも出来るようになります。

 

それを繰り返すことによって、あなた独自の言葉や考え方を

取得できるようになります。

 

視点や次元を意識して変えながら語る。

 

視点を変えることを伝えましたが、次元も変えてみましょう。

 

例えば小学校の授業で次のような問題が出たとしましょう。

「A君とB君がいて、二人の目の前にりんご3個とみかん5個があります。

果物を切らずに分けるとき、

二人とも納得するわけ方にするのにはどうすればいいでしょう」

 

「二人でじゃんけんをして勝ったほうが先に好きな果物をとり、

次に負けた人が取る。それを繰り返す」

などなど、答えは無数に考えられます。

 

しかし、

「りんご1個みかん2個ずつ二人で分けて、残りを誰かにあげる」とか

「すべての果物を売って、そのお金を寄付する」

など次元が変わった答えもあります。

 

二人の間でわけるという視点から脱しているのです。

 

既に議論されつくしている話題でも、

次元を変えて語ることが出来ないか考えてみるのです。

そのためには、まずみんなが前提だと思っていることを疑ってみましょう。

前提を覆すだけで、新しい次元の考え方が生まれる可能性が高まります。

 

語り方の巧拙よりも伝えたい気持ちと少しの勇気

 

会話術や文章術を、繰り返すことで自然とついてきます。

しかし、相手にぜひ伝えたいという気持ちがなければ、

どんなに素敵な言葉でも、心に響かないものなのです。

 

誰でも経験あると思いますが、言っていることは、なるほど正論だけど、

心がぴんとこないことありますよね。

 

最後は、やはりわかって欲しい、知ってもらいたい気持ちが大切。

 

あと、分かりきっているだろうと思う気持ちや、

こんなこと言っては、恥ずかしい気持ちです。

 

言わないとわからないもの。

少しの勇気を持って、話してみましょう。

 

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